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おめでとう!2

昨日以上にぎりぎりになってしまった…。

何気なく昨日のSSから続いている節があります。
ま、さほど気にならないかと。
勿論設定は昨日と同様、連載設定です。

昨日のSSと合わせてその内非常識のextraにあげておきます。

あ、因みに昨日の“Buon compleanno!”はイタリア語で『誕生日おめでとう』という意味(らしい)
今日は英語。

SSは続きからどうぞ。


明日から実習だ…憂鬱…orz
Happy Birthday!

「誕生日おめでとう」 
「ありがとう、姉ちゃん」 

言葉と共に手渡した花束をツナは不思議そうに眺めた。毎年の事であるが花の名前が分からない。
そんな弟の様子を見て凍李はくすりと笑う。 

「それは紅花。花言葉は『包容力』だよ」 
「何で包容力…?」 
「解らない?」 

素直に頷いた。
これまで『努力』や『希望』などといった意味を持つ花を贈られた事はあった。しかし『包容力』という意味合いのものは初めてである。
去年はといえば『友情』だった。彼の周囲は以前と比べ随分と賑やかになっていて、それは中々に的を射ている。 

「折角さ友達増えたんだから、今度は彼らを包み込んで上げられる人にならないとね」 

毎年送られる花は凍李からツナへのメッセージだった。 

「さ、ケーキもできてるから食べよっか」 

にこりと笑って階下へと促す。部屋にいたランボやイーピンがいち早く階段を駆け下りて行く。
ツナが彼らを追いかけて急いで出て行くのを見送って、凍李はリボーンへ視線を移した。 

「ボスとしても必要な資質、でしょ?」 
「ああ、そうだな」 

リボーンは思わせぶりに口角を上げる。 

「それより、俺も凍李が作ったケーキがよかったぞ」 
「だってビアンキが作りそうだったし。それに流石に二日連続で作るのは大変だもの」 

凍李は肩を竦める。 
ま、気が向いたらね。そう言ってリボーンを抱き上げて先に階下に行った三人を追う。 
ダイニングにはランボをたしなめながらケーキを切り分けているツナの姿があった。普段から保育係を勤めているからだろうか、板にはまっている。 

「…子供相手では遺憾なく発揮されてる気がしない訳でもないけどね」 

苦笑いを浮かべ凍李達も席に着いた。 

枯れるまでの数日間、紅花はツナの部屋でささやかに咲き乱れた。 



end.

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