SSと呼ぶには長すぎる。
暇もない事ですし、SSは続きから。あとでサイトの方に上げるかもです。
いや、もうSSという長さですらないですからね。無駄に長いです。でも楽しかったです。自己満足の集大成とでも言うべきか。
正直言うともっと色んなキャラと絡ませたかったです。流石にこれ以上長くするのは色々とアレなので諦めました。ただ、気が向いたら続きも書くかもです。
今日は妙に眠いのでさっさと寝ます。
あと2日、あと2日さえ頑張ればまた3連休…そうやって自分に言い聞かせないと頑張れない。。
…というか日記本文よりも短編に割いてる文字数の方が長いっていうのもおかしな話だよね(苦笑)
いや、もうSSという長さですらないですからね。無駄に長いです。でも楽しかったです。自己満足の集大成とでも言うべきか。
正直言うともっと色んなキャラと絡ませたかったです。流石にこれ以上長くするのは色々とアレなので諦めました。ただ、気が向いたら続きも書くかもです。
今日は妙に眠いのでさっさと寝ます。
あと2日、あと2日さえ頑張ればまた3連休…そうやって自分に言い聞かせないと頑張れない。。
…というか日記本文よりも短編に割いてる文字数の方が長いっていうのもおかしな話だよね(苦笑)
或る日常の終わり
好きなものは何だ、と訊かれたら今の私なら兄が作ったカルボナーラと答えるだろう。
食欲に傾いてしまうのは食べ盛りだから仕方がない。今は色気よりも食い気だ(断言するのは虚しくなるが)
そんな私は毎日戦いに身を投じている。戦場は購買だ。
今日の戦利品はヤキソバパンとクリームメロンパン。それと苺ミルク。全て私の大好物だ。
大満足で教室へと歩いていたらクラスメイトのゴクデラくんとすれ違った。
これまでまともに話した事はなかったけど何となく「パンならもう殆ど売り切れだよ」と声をかける。購買は最初の十分が勝負なのだ。
彼はぎょっとした顔で振り向いた。声をかけたくらいでそんなに驚くだろうか。
「残念だったね。でも私のはあげないよ」
「そんな事頼んでねえ!」
「いや、かなり驚いてるから欲しいのかと思って」
「んな訳あるか!」
それだけ言うと彼は私を追い越して教室の方へ戻っていった。購買行くのやめたのかな。
というか驚いたり怒ったり忙しい人だ。
どんどん遠くなっていくゴクデラくんの背中を見ながら、それでも私はマイペースにのんびりと教室へと歩いていく。ぼんやりと外を眺めながら歩いていると誰かにぶつかった。
「あ、…」
「気をつけなよ」
顔を上げるとそこにいたのはヒバリさん。
た、大変だ。私は何て人にぶつかってしまったんだ。あああ、彼は許してくれるだろうか。もしかしたら咬み殺される運命にあるのかもしれない。折角ヤキソバパンとクリームメロンパンと苺ミルクを手に入れたのに。やっぱりツイてないという事なのか。
「全部だだ漏れだよ、それ」
「ご、ごめんなさい!」
「反省してる?」
「して、ます…」
「ふうん…」
その視線がとても恐いです。
「し、失礼します!」
この空気に耐えられなくなって遂に私はその場から逃げ出した。
本当に運がいいのか悪いのか、ヒバリさんは追い掛けてこなかったし声をかけられる事もなかった。
命からがら(意味違う?)ヒバリさんから逃げてようやく教室にたどり着いた。
京子と花はもう弁当を広げて食べ始めていた。酷い、いつもは待っててくれるのに。
「あんた今日遅すぎ」
「ごめんね。お腹空いちゃったの」
うう、私に言い逃れできる術はない。
急いで席に着いて、まずはヤキソバパンの包装を開ける。危機を乗り切ったからなのかいつも以上に美味しい気がした。はぐはぐと咀嚼していく。
京子と花の会話をBGMにとにかくひたすらに食べる。
「ちょっと、聞いてる?」
「ん?」
「やっぱり聞いてない」
花は呆れたようにため息を吐いた。
訳が解らず首を傾げると「いいからその口に入ってるもの全部食べちゃいな」と言った。取り敢えず言われた通り全部飲み込んで「何?」と尋ねた。
「そんなに食べるの好きなの?」
「うん」
「よく太らないね、それで」
「きちんと八分目で抑えてるもん」
そういう問題じゃないんだけど、花のそんな声が聞こえた気がしたが構わず二袋目のクリームメロンにかじりついた。
昼休みが終わって五時間目と六時間目の授業を受けた後は帰るだけ。といっても掃除当番があるからすぐには帰れないけど。
面倒だな、と思いつつも焼却炉にゴミを捨てに行く。ゴミ捨ては楽なようで面倒な仕事だと思う。移動するのが無駄だと思うんだ。それにみんなはもう帰り始めているのだと考えたら余計に嫌になってきた。
ようやく校舎内に戻ってきて人が疎らな廊下を歩いていると後ろから「おーい」と声をかけられた。誰だろうと思って振り向くとクラスメイトのヤマモトくんが私に手を振っていた。
「担任が職員室に来いって言ってたぜ」
「そう、わざわざありがと。でも何の用だろう?」
「悪ぃ、そこまで聞いてなかった」
「あ、ううん。独り言!それじゃ部活頑張ってね」
「おう。サンキューな!」
彼は軽い足取りで昇降口の方に歩いていった。
本当に野球が好きなんだな、と何となく微笑ましくなったが職員室に行かなければいけない事を思い出し私は踵を返した。
担任の用事とは何て事ない、生徒会に立候補しないか、というものだった。生憎私は興味ないし、第一面倒なので「やりません」と即答したけれど。
職員室に寄り道をしたおかげですっかり遅くなってしまった。
廊下には疎らどころか全く人がいない。もう誰もいないんだろうな、と思いながら教室に入ると、意外にもまだ人はいた。といってもたった一人で、しかもサワダくんだった。いつもはすぐ帰っちゃってたように思うけど今日はどうしたのかな。
あ、わかった。今日は彼が日直だった。
「日直お疲れ様」
「え?!」
「もしかして私が入ってきたの気付かなかった?」
「あ、うん…ごめん」
「いいよ、別に。足音消してたからね」
「へ?」
「やっと君と話ができてよかったよ。私のことはリボーンさんに聞いてね」
「はあ?!え、ちょ、待って…!」
「バイバイ、また明日」
彼の問い掛けを遮って教室を出る。
きっと今頃混乱してるかリボーンさんの蹴りを喰らってるんだろうな。簡単に想像ができて笑みが零れた。
兄がボンゴレの一員で、私もマフィアと関係がある事を知ったらどのくらい驚くのかな。それについては想像しきれなくて、だから明日がとても楽しみに思えた。
「お兄、今日十代目にカミングアウトしてきたよ」
「やっとか」
「中々タイミングが掴めなかったんだもん」
「ま、そういう事にしといてやるよ」
酷いよ。でもそう言う代わりに兄が作った大好きなカルボナーラを頬張った。
end.
好きなものは何だ、と訊かれたら今の私なら兄が作ったカルボナーラと答えるだろう。
食欲に傾いてしまうのは食べ盛りだから仕方がない。今は色気よりも食い気だ(断言するのは虚しくなるが)
そんな私は毎日戦いに身を投じている。戦場は購買だ。
今日の戦利品はヤキソバパンとクリームメロンパン。それと苺ミルク。全て私の大好物だ。
大満足で教室へと歩いていたらクラスメイトのゴクデラくんとすれ違った。
これまでまともに話した事はなかったけど何となく「パンならもう殆ど売り切れだよ」と声をかける。購買は最初の十分が勝負なのだ。
彼はぎょっとした顔で振り向いた。声をかけたくらいでそんなに驚くだろうか。
「残念だったね。でも私のはあげないよ」
「そんな事頼んでねえ!」
「いや、かなり驚いてるから欲しいのかと思って」
「んな訳あるか!」
それだけ言うと彼は私を追い越して教室の方へ戻っていった。購買行くのやめたのかな。
というか驚いたり怒ったり忙しい人だ。
どんどん遠くなっていくゴクデラくんの背中を見ながら、それでも私はマイペースにのんびりと教室へと歩いていく。ぼんやりと外を眺めながら歩いていると誰かにぶつかった。
「あ、…」
「気をつけなよ」
顔を上げるとそこにいたのはヒバリさん。
た、大変だ。私は何て人にぶつかってしまったんだ。あああ、彼は許してくれるだろうか。もしかしたら咬み殺される運命にあるのかもしれない。折角ヤキソバパンとクリームメロンパンと苺ミルクを手に入れたのに。やっぱりツイてないという事なのか。
「全部だだ漏れだよ、それ」
「ご、ごめんなさい!」
「反省してる?」
「して、ます…」
「ふうん…」
その視線がとても恐いです。
「し、失礼します!」
この空気に耐えられなくなって遂に私はその場から逃げ出した。
本当に運がいいのか悪いのか、ヒバリさんは追い掛けてこなかったし声をかけられる事もなかった。
命からがら(意味違う?)ヒバリさんから逃げてようやく教室にたどり着いた。
京子と花はもう弁当を広げて食べ始めていた。酷い、いつもは待っててくれるのに。
「あんた今日遅すぎ」
「ごめんね。お腹空いちゃったの」
うう、私に言い逃れできる術はない。
急いで席に着いて、まずはヤキソバパンの包装を開ける。危機を乗り切ったからなのかいつも以上に美味しい気がした。はぐはぐと咀嚼していく。
京子と花の会話をBGMにとにかくひたすらに食べる。
「ちょっと、聞いてる?」
「ん?」
「やっぱり聞いてない」
花は呆れたようにため息を吐いた。
訳が解らず首を傾げると「いいからその口に入ってるもの全部食べちゃいな」と言った。取り敢えず言われた通り全部飲み込んで「何?」と尋ねた。
「そんなに食べるの好きなの?」
「うん」
「よく太らないね、それで」
「きちんと八分目で抑えてるもん」
そういう問題じゃないんだけど、花のそんな声が聞こえた気がしたが構わず二袋目のクリームメロンにかじりついた。
昼休みが終わって五時間目と六時間目の授業を受けた後は帰るだけ。といっても掃除当番があるからすぐには帰れないけど。
面倒だな、と思いつつも焼却炉にゴミを捨てに行く。ゴミ捨ては楽なようで面倒な仕事だと思う。移動するのが無駄だと思うんだ。それにみんなはもう帰り始めているのだと考えたら余計に嫌になってきた。
ようやく校舎内に戻ってきて人が疎らな廊下を歩いていると後ろから「おーい」と声をかけられた。誰だろうと思って振り向くとクラスメイトのヤマモトくんが私に手を振っていた。
「担任が職員室に来いって言ってたぜ」
「そう、わざわざありがと。でも何の用だろう?」
「悪ぃ、そこまで聞いてなかった」
「あ、ううん。独り言!それじゃ部活頑張ってね」
「おう。サンキューな!」
彼は軽い足取りで昇降口の方に歩いていった。
本当に野球が好きなんだな、と何となく微笑ましくなったが職員室に行かなければいけない事を思い出し私は踵を返した。
担任の用事とは何て事ない、生徒会に立候補しないか、というものだった。生憎私は興味ないし、第一面倒なので「やりません」と即答したけれど。
職員室に寄り道をしたおかげですっかり遅くなってしまった。
廊下には疎らどころか全く人がいない。もう誰もいないんだろうな、と思いながら教室に入ると、意外にもまだ人はいた。といってもたった一人で、しかもサワダくんだった。いつもはすぐ帰っちゃってたように思うけど今日はどうしたのかな。
あ、わかった。今日は彼が日直だった。
「日直お疲れ様」
「え?!」
「もしかして私が入ってきたの気付かなかった?」
「あ、うん…ごめん」
「いいよ、別に。足音消してたからね」
「へ?」
「やっと君と話ができてよかったよ。私のことはリボーンさんに聞いてね」
「はあ?!え、ちょ、待って…!」
「バイバイ、また明日」
彼の問い掛けを遮って教室を出る。
きっと今頃混乱してるかリボーンさんの蹴りを喰らってるんだろうな。簡単に想像ができて笑みが零れた。
兄がボンゴレの一員で、私もマフィアと関係がある事を知ったらどのくらい驚くのかな。それについては想像しきれなくて、だから明日がとても楽しみに思えた。
「お兄、今日十代目にカミングアウトしてきたよ」
「やっとか」
「中々タイミングが掴めなかったんだもん」
「ま、そういう事にしといてやるよ」
酷いよ。でもそう言う代わりに兄が作った大好きなカルボナーラを頬張った。
end.
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